作家道尾秀介さんは兵庫出身のミステリー作家です。テレビのクイズ番組の問題監修などもするくらい、うまい伏線を張ったストーリーが見事です。シリーズ物が多く、数々の賞を受賞しています。ということで、数多くある作品の中から10作品厳選してみました。それでは、道尾秀介作品、お楽しみください!
1位 N
出版社 :集英社
ページ数:368P
ストーリー : ★★★★★
オススメ度 : ★★★★★
道尾さんの最新作にして驚愕の作品です。6編の短編集ですが、読む順番によって内容が変わる驚きの作品です。短編と短編で少しずつ接点があり、確かに読んだ順番でニュアンスが変わってきます。各編ごとに文章が逆さになっているのも特徴です。
2位 雷神
出版社 :新潮社
ページ数:384P
ストーリー : ★★★★☆
オススメ度 : ★★★★★
こちらも2021年に発売された新作です。ある村の集団毒殺事件に絡んだ謎をめぐる話ですが、最後には意外な展開が。「龍神の雨」「風神の手」に続いての神シリーズです。
3位 向日葵の咲かない夏
出版社 :新潮文庫
ページ数:480P
ストーリー : ★★★★☆
オススメ度 : ★★★★☆
友人の自殺を目撃した少年の周囲に起こる不可解な出来事の物語、かと思いきや騙されます。叙述トリックの効いたアッと驚く作品ですが、読み終えた後に胸の中が相当もやもやする作品です。
4位 カラスの親指
出版社 :講談社文庫
ページ数:520P
ストーリー : ★★★★☆
オススメ度 : ★★★★☆
阿部寛主演で映画化もされた道尾さんの代表作です。詐欺師の話ですが、痛快にどんでん返しを喰らう作品です。カエルの小指という続編もあります。
5位 片眼の猿
出版社 :新潮文庫
ページ数:352P
ストーリー : ★★★★☆
オススメ度 : ★★★★☆
こちらも見事な叙述トリックものです。盗聴専門の探偵が主役のストーリーですが、ちょっと不思議なストーリーかと思ったらタイトルの意味ごと騙されます。
6位 ラットマン
出版社 :光文社文庫
ページ数:333P
ストーリー : ★★★★☆
オススメ度 : ★★★★☆
叙述トリックの傑作ともいえる作品です。思い込みとは怖いもので、伏線とミスリードにより物語は二転三転します。最後には胸が熱くなる作品です。
7位 シャドウ
出版社 :創元推理文庫
ページ数:346P
ストーリー : ★★★★☆
オススメ度 : ★★★☆☆
母親の死、身近な人の死をテーマに小学生が自分の答えにたどり着くといったストーリーと思いきや、どんでん返しにやられます。毎回本当に作品にあったタイトルが素晴らしいです。
8位 光媒の花
出版社 :集英社文庫
ページ数:293P
ストーリー : ★★★☆☆
オススメ度 : ★★★★☆
6つのストーリーから成る短編集ですが、なんとも不思議な感じの作品です。序盤は重いようなテーマですが、読み終わってなんとも救われる感じの作品です。
9位 龍神の雨
出版社 :新潮文庫
ページ数:416P
ストーリー : ★★★☆☆
オススメ度 : ★★★☆☆
事件の起こる日はなぜかいつも雨だった、というストーリー。もちろん雨が降っているから事件を起こした、との裏返しですが、見事な伏線とどんでん返しで、重いストーリーもサクサク読み進めてしまえるような作品です。
10位 鬼の跫音
出版社 :角川文庫
ページ数:240P
ストーリー : ★★★☆☆
オススメ度 : ★★★☆☆
6篇から成る短編集で、それぞれ鬼が出てきます。それぞれの所以がよくわかり、イヤミス的な要素が含まれますが、なんとも読み応えのある作品です。
まとめ
いかがだったでしょうか。個人的な道尾秀介小説ベスト10を挙げてみました。どの作品も二度三度、繰り返し見ることで味わいが出てくる作品だと思います。また他の著者も紹介していけたらと思っています。
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